2年生の総合学習・沖縄コースの研修旅行が冬休み中に3泊4日で行われました。生徒たちは4月から今回の研修旅行に向けて沖縄の自然、習俗、食文 化、歴史など多様なテーマを学習して準備してきました。今年の体験学習プログラムでは、例年の「シーカヤック」や「海辺の生き物探し」に加え「名護岳ハイ キング」と「ヌチシヌチガマ洞窟探検」の二つのコースを設け、現地のインストラクターと交流しながら貴重な体験をしてきました。また、南部戦跡や広大な米 軍基地を実際に見て、戦争の悲惨さや平和をどのように創り出していくのかについて真剣に考える機会となりました。3学期は、今回の旅行を踏まえて基地問題 などの学習に取り組みます。
〇スケジュール
1日目 佐喜真美術館、中村家住宅、
2日目 体験学習プログラム2種類
3日目 南部戦跡、ひめゆり平和祈念資料館、県立平和祈念資料館
4日目 首里城、国際通り
〇生徒の感想文
(研修旅行に行くまで)沖縄はただ楽しそうで海がきれてな所というイメージでした。実際に行ってみて感じたのは、「楽しそうな所だけではなく、すごく 辛い歴史を持った大変な所だ」ということ。過去のことでなく、今でも平気で空を飛び回る米軍のヘリコプターを目の前で見た時は衝撃的でした。ヘリの音も、 普段、僕らの生活の中では絶対に聞かないような轟音で、驚きました。ひめゆり平和祈念資料館で聴いた体験者の方の話も、聴いているだけでも辛く、苦しいも ので、実際に体験したのだと思うと、言葉になりませんでした。体験者の方の「これから先の若い世代の人たちは、絶対に戦争をしないでください」と目を潤ま せながらの言葉は、今でも心に残っています。この言葉をこれから先、忘れずに生きていきたいと強く思いました。
今までは、沖縄の基地問題などは遠くの県の話だからどうでもいいと思っていましたが、今回の沖縄への研修旅行で、もっと沖縄で起きている事件に目を向け てみようと思いました。机の上で勉強するだけではわからない事もたくさんあるのだとわかり、もっといろいろと肌で感じてみたいと思えた3泊4日の旅行でし た。