2006年3月9日にチャペルにて卒業式が行われました。

>前奏  :プレリュード二長調
讃美歌 :440番
聖書朗読:マタイによる福音書 第5章 1節~10節

 以下は、卒業生代表による答辞です。

答辞

 今日、私たち卒業生は、明治学院高校で過ごした3年間の高校生活を終えようとしています。振り返ってみると3年前新しい制服を着て、これから待ち受ける高校生活に胸をふくらませ、このチャペルで迎えた入学式がつい最近のことに感じられます。
 明治学院で過ごした3年間は、私たちにとって生涯忘れることができないたくさんの思い出に満ちあふれています。ガイダンス合宿、校外HR、オリーブ祭、 合唱コン、体育祭、球技大会と毎年数多くの行事に取り組みながらも、日々の授業や定期テストをこなし、放課後は部活動や友達とのおしゃべりに明け暮れると いった高校生活は、今思い出すと忙しいながらもどれも楽しかった思い出ばかりです。
 その中でも一番の思い出といえば、合唱コンクールです。1学期から曲を決め、編集をし、夏休み中も学校に足を運んでパート練習を重ね、9月からは本番に 向けて朝も休み時間も放課後もあらゆる時間をフルに使い練習をしました。特に3年生の合唱コンクールは最後ということもあって練習に力が入っていました が、同時に受験生ということもあり、練習と勉強のはざまに立たされ、精神的に苦しい場面も少なくありませんでした。けれども、数多くの問題を自分たちで解 決し、乗り越えて本番を迎え、クラス一人ひとりが一つになって作りあげたハーモニーは、どのクラスも聴いている人々の心に響く素晴らしいものになったと思 います。明学の合唱コンは順位がよいかわるいかが問題ではなく、一つのことに向って一生懸命になることの素晴らしさ、そして、そうすることによって達成感 や友達との深い絆が得られることを教えてくれました。

 

 高校生という人生の中で、貴重な時間をこの明治学院で過ごせたことを私は心の底からよかったと思います。
 「できることなら、めぐり会えた、多くのかけがえのない友達や、時には厳しく指導し、時には優しく私たちを見守ってくださった先生方と、もう少しだけ一緒に楽しいときを過ごしたい」
 私だけでなく、ここにいる卒業生は誰もが思っているはずです。しかし、私たちは今日という日を節目に一人ひとり異なった道に進まなければなりません。し かも、その道は今までとは全く違った道で、迷うことやくじけそうになることもあるかもしれません。その中で「自分で考え、自分で選択し、自分で行動して、 自分で責任をもつ」ということが必要になってくると思います。今でも「自分で考え、選択し、行動して、責任をもつ」ことが多少はあったかもしれませんが、 最終的には、親や先生など周りの力によって助けられることが数多くありました。けれども、これからは私たちが社会の中心になっていきます。社会というもの は、様々な人がいて、様々なことが起こるわけで、その中で私たちは常に何かを吸収し、正しい判断を下しながら、自分を見失わず、強く生きていかなければな りません。
 私たちは”今”という瞬間を生きています。過去をやり直すことはできないし、未来に行くこともできません。現在を生きているのです。過去を後悔せず、未 来が素晴らしいものになるように”今”という現在を精一杯過ごしていきたいと思います。だからこそ、「自分で考え、自分で選択し、自分で行動して、自分で 責任をもつ」ことを忘れずにしていこうと思います。
 私たちが卒業するにあたり、あらゆる方面から支えてくださった先生方をはじめ家族や多くの方々に、心から感謝を申し上げます。

2006年3月9日
卒業生代表

 

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